さらば青春の光の動画から始まった、思いがけない映画体験
正直、最初は「国宝」という映画にそこまで興味はありませんでした。
3時間という長さもそうだし、テーマは歌舞伎。
普段の自分の趣味からすると、わざわざ観に行くタイプの作品ではなかった。
そんな時――たまたまYouTubeで見た さらば青春の光の“分割鑑賞”企画 が、すべてをひっくり返した。
3人が“1時間ずつ”映画を観るという意味不明な企画が、めちゃくちゃ面白い
さらばの動画は、
ヒガシブクロ → 森田 → ひょうろく
の順に映画「国宝」を1時間ずつ観て、
その後に3人が各自のパートを説明しながら物語をつないでいくというもの。
この構成が異常に面白かった。
● ヒガシブクロ:とにかく優秀で理解力が高い
映画を整理して伝えるのがうまくて、
序盤の1時間で一気に物語に引き込まれる。
● 森田:バランスよくストーリーを繋げる“中継役”
東ブクロから受け取った情報をちゃんと流れに乗せてくれる。
「この映画、めっちゃ気になるな…」と思い始めるのがここ。
● ひょうろく:ズレる、勘違いする、でもそれが最高に面白い
後半のひょうろくのパートはけっこう内容を間違えていたり、
独特の解釈が入ったりして、視聴者としては「え?どういうこと?」と混乱。
でもその混乱こそが、
“本編で答え合わせしたい欲”を爆発させる。
コメント欄を見ても、
「この動画見て国宝観に行った」
「ひょうろくの解釈が本編でどうなるか気になりすぎる」
みたいな人がめちゃ多い。
そして――
僕もその1人になった。
どうにも気になりすぎて…気づいたら一人で映画館へ
本当は観るつもりなんてなかった国宝。
でもさらばの動画を見ているうちに、
「実際の映画ではどうなってるん?」
「ひょうろくがズレてたところって本当はどういう意味なん?」
気づけばその気持ちがどんどん強くなっていって、
その日のうちに一人で映画館へ向かっていた。
動画を観る前の僕からしたらあり得ない行動。
でも、それくらい“気になってしまった”。
映画本編が始まった瞬間から、あの動画が頭の中で再生される
映画を観ながらずっと
「ここで東ブクロがこう言ってたな」
「この辺りが森田のパートか」
「あ、これはひょうろくがズレてたところや!」
みたいな感じで、
まるで “クイズの答え合わせをしながら映画を観ている” 気分。
普通の映画体験とは完全に別物。
でも、これが楽しすぎた。
そして途中から気付く。
「普通に映画としてめちゃくちゃ良い。」
気づいたら泣いていた。予想外の感動が押し寄せる
最初はただの“答え合わせ”目的だったのに、
物語が進むにつれて気持ちが昂ぶっていく。
キャラクターの心情、
家族の繋がり、
芸に人生を捧げる覚悟、
優しさ、痛み、人間としての弱さ――
いろんなものが心に刺さる。
正直、泣いた。
「さらばの動画がきっかけで観にきた」なんて言えないくらい、
映画そのものに深く感動してしまった。
興行収入は実写邦画歴代1位。観客1,231万人。理由がわかった気がする
あとで調べて知ったけど、
映画「国宝」は 173.7億円突破の大ヒット(邦画実写歴代1位)。
観てみて納得した。
これは誰かの心の深いところに刺さる映画。
おそらく僕と同じように
「さらば動画きっかけで観た人」
も信じられないくらい多いはず。
まとめ:興味なかったのに、気づけば宝物みたいな映画体験になっていた
本来なら観ないジャンルの映画。
3時間という長さにビビっていた過去の自分。
でも、さらばの動画ひとつが
僕の背中を押してくれた。
そして観てよかった。
人生でこういう“予定外の感動”って、本当に大事。
もし同じように
「なんとなく興味あるけど、観るほどじゃない」
と思っている人がいたら、
ぜひ劇場で観てみてほしい。
答え合わせの楽しさと、
本編そのものの深い感動。
きっとあなたの心にも残ると思う。
そして、映画を締めくくる井口理さんの『Luminance』が良すぎた
エンドロールで流れる井口理さんの 『Luminance』 が、とにかく映画に死ぬほどマッチしていた。
物語の余韻、登場人物たちの心の揺れ、積み重ねてきた人生の重さ──
全部この曲が優しく包み込んでくれる感じ。
感動しきって座席から立てないまま、
イントロから最後の一音まで、ただ静かに聴き込んでしまった。
映画の空気を壊したくなくて、
曲が終わるまでは席を立てなかった。
音楽と映画がこんなに噛み合う瞬間って、人生でもそう何度もない。
『国宝』は物語も役者の芝居もすばらしいけど、
終わりを飾る“井口理の声”がすべてを綺麗にまとめて、心を浄化してくれる。
劇場を出る頃には、
まだ胸の奥がジンとしたまま、
しばらく歩きながらずっと『Luminance』の余韻を味わっていた。

