Gibson Explorer × Diezel HerbertでHEY-SMITHのような音を作る方法【初心者向け解説】
HEY-SMITHのギターサウンドは、スカパンクらしい勢いと抜けの良さが共存した独特のトーンが特徴です。
この記事では、筆者が持っているGibson ExplorerとDiezel Herbert mk3を使って、
HEY-SMITHのようなアタック感のあるサウンドを再現する方法を、初心者にもわかりやすく紹介します。
1. HEY-SMITHのサウンドの特徴とは?
HEY-SMITHのギターは、ただ歪ませているだけではありません。
ポイントは、低音をややカットして、中音域を前に出す設定にあります。
- ミッド(中音域)をしっかり出すことで、バンド全体の中でも存在感をキープ。
- ゲインは過剰に上げないことで、音が潰れずにリズムのキレが出ます。
- そしてピッキングの強弱がそのままダイナミクスとして響くのが特徴です。
パンクにありがちな“こもった音”ではなく、
「抜けるけど太い」サウンドを作ることがHEY-SMITH系トーンの核心です。
2. 使用機材:Gibson Explorer × Diezel Herbertの組み合わせ
▶ Explorerの個性
筆者のExplorerは**マホガニーボディ+セイモアダンカンSH-5(Custom)**を搭載。
この組み合わせは、低音の厚みを保ちながらもアタックが明確で、
パンク~ハードロックまで対応できる万能な音作りが可能です。
木材の中音域が豊かなので、ヘビーなアンプに合わせても抜けが埋もれにくいのが強みです。
▶ Herbert mk3のキャラクター
Diezel Herbert mk3は、メタル寄りのハイゲインアンプながら、
ミドルのコントロール幅が非常に広く、繊細な調整が可能。
また、チャンネル2+の「軽めの歪み+高ミッドブースト」を活かすことで、
HEY-SMITHのようなパンク寄りの歪みを再現しやすくなります。
3. HEY-SMITH系トーンを作るためのアンプ設定
初心者の方はまず、**“歪ませすぎない”**ことが最大のポイントです。
以下の設定を目安に試してみましょう👇
| 項目 | 推奨値(時計) | メモ |
|---|---|---|
| Gain | 11時~13時 | 深すぎず浅すぎず |
| Bass | 1時 | 低音を出しすぎない |
| Mid | 10時 | バンド内での抜けを重視 |
| Treble | 14時 | シャリつかない程度に |
| Presence | 15時 | 音の輪郭を整える |
| Master | 好みで調整 | 音量バランスを最優先 |
ディーゼルにはMIDカットというつまみがあります。こちらもONにして
Intensityは11時くらい、レベルはお好みで。
4. 実際の音作り手順(初心者でも再現できる)
- クリーンチャンネルで音量バランスを取る
まずはピッキング強弱で音の表情が変わることを確認。 - 歪みチャンネルでゲインを少しずつ上げる
“ドライブ感”が出たところで止める。 - パームミュートを試す
ミュート時にこもらず「コツッ」と抜けるならOK。 - Presenceを微調整
音がこもるなら+0.5ずつ上げ、耳に痛いなら下げる。 - トレブルは最後に決める
バンド全体で聴いたときに刺さらない明るさに調整。
この手順で進めると、HEY-SMITHのような「太くて抜ける音」に自然と近づきます。
5. 最後に:音を“自分のモノ”にするコツ
HEY-SMITHの音を完全コピーする必要はありません。
大事なのは、自分のExplorerとHerbertが出せる“気持ちいいポイント”を探すこと。
音作りは料理と同じで、材料(機材)が同じでも味付けは人それぞれです。
自分のピッキングの強さ、バンドの構成、部屋の鳴りに合わせて微調整することで、
あなたにしか出せないオリジナルトーンが完成します。

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